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【最終回】1月11日484日目「エンディングテーマ」和歌山・加太―大阪・堺

青森ー大阪 (86)


朝が来た。テントのジッパーをめくる。山の稜線からちょうど眩しい朝日が顔をのぞかせていた。

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ついに今日大阪の自宅へ帰るのだ。テントを片付けて、出発前に記念撮影。テントを張った場所に一礼。(そういやいつも出発する時は一礼してから去るようにしていた。)さっさと行くかと思いきや、昨日も寄った小さな商店に行き、のんびりしゃべり、加太を出発したのは昼前の11時くらい。最後までのんびりやね、君。自宅のある堺まで、およそ60kmくらい。加太、和歌山、ありがとう、また来るね。出発してゆるいアップダウンをしばらく走ると、ある看板が見えてきた。そこにはなんと、あああ!「大阪府」と書かれてあるではないか!!1年ぶりの大阪、カムイーーーン!!!(←この英語が合ってるのか分からないけど、県境ではいつも言ってます。)ああ、岬町。懐かしい響き。嬉しすぎる。今踏みしめているこの土地は大阪なんや、カーーーッ。しかも道の脇にある六角形の道標には「県道」ではなく「府道」と書かれてある。大阪府の道やから、「府道」カーーーッ。(もう、うるさいって笑)

道を堺に向けて走る。車が多いが、順調に歩を進めていく。今日はほとんど出会いはなかったが、岸和田のコンビニで遅い昼飯を買いに入った時、コンビニの兄ちゃんが旅の応援をしてくれた、ありがとう!

走る、走る。見知った地名が次々と出てくる。やがて、高石市。たかいし!?堺のとなりやんか!!さらに行くと、あー浜寺公園や!!そして・・・あーーー!!!さ、さ、堺市の看板があああーーー!!!!!あっはっは、もうこの時はホンマに心も体も嬉しさでふるえる思いやった。

さらに走り、ある所で右へ曲がり、東へと走る。もう完全に地元の道。ゴールまで残り5kmをきっていた。そしていよいよ家への最後の交差点、右へと進路を変え、最後の直線100メートルを走る。これがこの旅の最後の道、そしてゴールへの道なんや。あふれる気持ちを感じながら、僕はペダルをひと踏み、ひと踏み、大切にこいだ。頭の中にアントニオ猪木氏のあの詩が浮かんだ。

この道を行けば どうなるものか

危ぶむなかれ 危ぶめば道はなし

踏み出せば そのひと足が道となり そのひと足が道となる

迷わず行けよ 行けば分かるさ

ありがとうー!!!



2011年1月11日午後5時50分くらい、僕は自宅へと無事に帰りました。全国の応援していただいた皆様、本当にありがとうございました。ただ一つ言えること、本当にこの旅をして良かった。もう一度、ありがとう!

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             ―第5部 青森―大阪編 そして自転車日本一周の旅 完―
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1月10日483日目「この夜に思うこと」和歌山・海南町―加太町

青森ー大阪 (82)


いよいよ大阪に近くなってきた。数日前大阪にもうすぐ帰れると喜々としていたと思うと、近づくにつれ、旅が終わってしまうと少し悲しくなり、今はやはり大阪に帰れることをよろこんでいた。残りの距離を考えると明日にゴールとなりそうだ。

和歌山市へたどり着き、和歌山ラーメンを食べて、お城を外から見て、さあぼちぼち移動しまっせと思ったら、いきなりあたりは吹雪になって、「ムハハ。寒いわけやわ!!」と妙にテンション上がるも(お前は犬か)すぐやんだ。和歌山市で移動を終えてもよかったが、この旅に出る前に、前の仕事の先輩と自転車で堺から加太という小さな港町までツーリングしたことがあり、その加太でこの旅最後の夜を過ごそうと思い、僕は出発した。

青森ー大阪 (84)


日が暮れたころ、加太に到着した。銭湯に入り、港の近くにテントを張ってもぐりこんだ。もう幾度こうやって知らない土地の空の下で過ごしてきたやろう。朝起きて、テント片付けて、走って、飯食って、夕焼けを見て、テント張って、飯食って、寝て、また起きて。美しい景色に感動して、人との出会いがたくさんあって、たまにはバイトもして、雨・風・坂に苦しんだり、しょうもないことで真剣に悩んだり、能天気に何もせんと遊びほうけてたり。そんな日々を483日続けてきた。あっというまの気もするが、1日1日を思うとなんと濃い時間を過ごしてきたんやろう。

明日、僕は大阪に帰ります。

1月8日481日目「幻のチャルメラ」和歌山県・湯浅町

青森ー大阪 (81)


僕は湯浅にたどり着いた。湯浅はこの旅に出る前からずっと行ってみたかった街なのです。なんでもあの醤油の発祥の地らしで、情緒ある古い街並みが残っているそう。僕は古い街並みを見るのが好きだ。歴史的な趣を残す街並み、都会の下町に見る長屋や所狭しと並べられた植木鉢を見るのも好き。はっきり言って歴史や建築様式についての詳しいことは知らないし、そこまで興味がない。ただ視覚的にワクワクするのだ。そして猫のように路地から路地へ、この道の先にはどんな世界が待っているのだろうと考えながら歩くのが楽しいのである。

初めて足を踏み入れた湯浅の街の印象は素晴らしかった。路地も複雑で古い街並みの範囲が広い。街の人達も優しく、またみかんをビニール袋いっぱいに詰めてもらったり、手作りのお味噌をいただいたりした。

地元の方達とも仲良くさせていただき、すっかり湯浅の街を楽しんでやがて夕暮れの時を迎えた。教えてもらった銭湯で汗を流し、テントを張る場所を探して自転車を走らせた。しかしなかなか良い場所が見つからず、少し右往左往していた。お腹も減ってきたけど、コンビニはおろかスーパーも見つからなかった(翌日朝になってスーパーは見つけました)。食べ物屋さんも早くに閉めてしまったのか、開いている所はほどんどなく、やっと見つけた居酒屋さんではラストオーダーが終わったと言われて入ることが出来なかった。手持ちの食料はといえば、昨日かおとつい炊いたご飯をおにぎりにしてラップにくるんであるのがカバンの中に入っているが、このクソ寒い中、キンキンに冷えたおにぎりを食べる気にはなれず、温かいものが食べたかった。

そんな折、遠くの方でチャルメラの音が聞こえたのだ。ラーメン・・・食べたい!!僕はチャルメラの音の方角へ自転車を走らせた。だがその方角へ走るとチャルメラの音はやんで、どこにいるのか分からない。するとまた別の場所で鳴り出した。またその方角へ走るも、チャルメラは一向につかまらず、結局あきらめることになった。お腹が減りすぎて幻を聞いたのではなく、鳴っていたのは確かなのですが。仕方がないので、僕はカバンからおにぎりを出し、アイスのごとくキンキンに冷えたそれを噛み締めると、歯に滲みて滲みて、なんかもう泣けてきそうだったので半分だけ食べてあったかい缶コーヒー買って飲んで広場にテント張って寝ましたとさ。

ちなみに湯浅の醤油は、めちゃくちゃうまいので、湯浅に行くことがあったら是非醤油を買われることをおすすめします。

青森ー大阪 (79)

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アマガエル♪

Author:アマガエル♪
自転車に乗って、旅して、撮る。

自称「自転車カメラニスト」のアマガエルです。

旅と日常を写真と、時々文章とともに綴ります。

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・SEAGULL 4A-107

◎自転車
・ARAYA RANDONNEUR RAN
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