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8月のフォークボールを見極めよ

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訳のわからんタイトルの真意は最後までこの日記を読んでいただくと分かった気になるような、ならんような気もします。(ならんのかい。)

毎日暑いです、でも旅には出たいです。後者が上回りました、行ってきました、そしてやっぱり暑かった(なんじゃそら。)

ただ暑い思いばかりするのもしんどいので、「涼」な目的を2つ旅に盛り込みました、ものの・・・な話。

ではどうぞ。


***


今回の目的地は大阪は南の河内長野の山にある「光滝」という滝を見に行くことにしました。

河内長野に滝があるなんて今まで知らなかったけど、NHK-BSの自転車旅番組「こころ旅」で俳優の火野正平さんが訪れた光滝の映像を見て、そのロケーションの素晴らしさに感動した。まさかそんな場所が大阪にもあったなんて、これは絶対イカネバの娘。

てことで南海高野線で河内長野駅まで輪行。いや、河内長野まで自走でも行けるんですけど、外はグニャングニャンの暑さだったのでさすがに避けた。

駅前で昼飯用におはぎの類をいくつか購入。

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さらにコンビニで2リットルの水も購入。補給食と水を確保したところでツーリングスタート。

駅を離れてしばらくすると、古い家屋に田園風景、その向こうにはモクモクと立ち上る入道雲、典型的な日本の夏の風景が現れた。

確かに暑いのだが、時おり体をかすめる風は爽やかである。水田や山を通ってきた風と、アスファルトに囲まれて逃げ場のない暖気を抱えた風とどっちが涼しいかなんていうまでもない。

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立ち上る雲を眺めてフと、

「まるであの雲はサンバのリズム、カーニヴァルだ。」

と思った。さらにこれから見に行く滝は言うなれば「水のカーニヴァル」いや、本場風に言うと「水のカルヴァナル」だ。

そう思ったらもう頭にサンバミュージックが流れる。今日の気分は長谷川きよしのアルバム「sunday sumba session」から「MEU CARNAVAL」を口ずさんで自転車をこごう。

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細い山際のローカルな道。車だったらすれ違いは困難だ。

辺りからミンミン、アブラ、ツクツクのセミ・トリオのセッション、いいじゃないか。

時おり上り坂、ムム、これはなかなかきついんじゃねいろ?リオ・デ・ジャネイロ?(なんかもうすんません。)

細いローカル道が終わると視界が広がり、横には滝畑ダム。

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ちょっと休憩するために立ち止まると、親子ニャンズたちともご対面。

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ん~この子はアイドル顔やねえ。

とここまではとても楽しかった。

さて、光滝まであと2kmという看板が出てきた。

その看板が出てきて割とすぐ、僕は目を疑った。

山へ山へと向かって、どんどん街から遠ざかっていたはずなのだが、道の脇の川原にはなんと川で泳ぐ子供達やバーベキュー客でごった返していた。こんなところでしかも平日なのに・・・。

とりあえず滝を目指して進む。すると光滝はキャンプ場の中にあるようだった。キャンプ場に入るには自転車だと200円かかるそう。まさか滝を見に来るのにお金がかかるとは思ってなかったが、200円だししょうがない。

キャンプ場に入ると、さっき川原で見たのと同じ光景が広がっていた。ものすごい数の家族連れや大学生のサークルの集団がキャンプ場を席蒔していた。

普段一人旅をしていてさみしいと感じることはほとんどないけど、なんだろう、さみしいというよりはこの居場所の無さ。みんな誰かと一緒にワイワイしているなかを一人で歩いているのはえらく違和感を感じる。

滝はキャンプ場の奥にあるようだった。人のにぎわいの中をしばらく進むとやがて光滝は姿を現した。

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いつもなら「おお・・・」と感動の声を漏らすところであるが、滝の周りでもやはりバーベキューやら水遊びをしている人達がたくさん。感動するタイミングが見つからない。

一人旅ばかり好んでやる僕が久しくやり場に困ったが、ここは開き直って川原の横に座り込み、駅前で買ったおはぎと水筒のお茶で昼飯とした。

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滝は確かに素晴らしい。それほど大きな滝ではないが、滝を囲む大きな岸壁と頭上を覆う緑の木々の光がとても美しい。滝の周りは気温が全然違って、街中の暑さは忘れるほどであった。

自然は独り占めできるものではもちろんないけど、できればもう少し心静かに眺めてみたかった。夏休みってすごいね笑

この辺りは滝がいくつかあるらしく、他を探せばもっと静かな場所があるかもしれないが、次の目的地もあったので滝見はこれで終わりにすることにした。

河内長野駅まで戻り、そのまま富田林方面へ。しめはいつもの寺内町へ。

うむ、やっぱり寺内町は落ち着く。ホームに帰ってきた感じ、思わず一人でただいまと言ってしまった。

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街をブラブラ散策して日が暮れてきたので自走で自宅へ帰宅。暑かったからか帰ったらけっこうバテていた。


***



そう、もう一つ話しがあるんですけど、今日旅の間に喫茶店に寄ってアイスコーヒー頼んだのです。

出てきたアイスコーヒーを飲んで衝撃。コーヒーが最初から甘いのだ。

僕は喫茶店で飲むコーヒーはブラックでしか飲まないのでけっこうそれなりにショックだった。砂糖入れたかったら自分で入れるし!

店の人になんで甘いのか真剣に聞こうとしたが、いきおいですでに半分くらい飲んでいたのでやめた笑 そういう店ってけっこうあるもんなんかな?僕はこれが2回目でしたが。

とまあそんな感じで今日はストライクかと思って振りぬいた玉がガクンと落ちて空振りが2回。

でも旅全体としてはなんやかんや楽しめたからフォアボールで出塁かな、という今回の総評でした。阪神の順位はけっこうどうでもよくなった僕が野球に例えるのもアレですが笑

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暑うおます。

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新しいカテゴリ作ってみました、「まちぶらのはなし」。

田舎・自然LOVEな私ですが、大阪のごちゃごちゃした町を散歩するのも好きです。

今日は仕事早く上がったので、知り合いの人にリクエストされていた、うちの家の窓辺で育つゴーヤーをあげに天王寺方面へ。

灼熱のあべの筋を北上、溶けそうな暑さ。

天王寺着。知り合いの人にゴーヤー渡したら「ちっちゃ!」とダメだしされる、前の日に大きいのとっちゃったからな~^^;

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新しい近鉄の百貨店「ハルカス」

天王寺の駅周辺は今どエライ再開発ラッシュ。この前おっきなショッピングモールが建ったおもたとこでした。

いわゆる「キタ」と言われる大阪駅周辺もなんか色々キレイにしたはるけど、わたしゃあんまし着いていけません、ま、着いていかんでもよろしのでしょう。

さて、天王寺方面に来たのはもういっちょ理由があった。大好きな珈琲屋さん「マロニエ」さんに久々よってみるのだ。

マロニエは松虫通から少し住宅街に入った所にある。

が、店の前に行くなり「夏季休業」の張り紙、あちゃ~。

収まりきらない珈琲欲を満たすため、もう1件行きたい珈琲屋に行くも閉まってますがな、しょーがないのでコンビニの缶コーヒー飲みました、喉渇いてたからこれはこんで旨かったです^^;

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暗くなってきたので帰宅。

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お盆は働いてばっかでした。あさって久々の休み、輪行して河内長野まで滝でも見にいこかな♪

夏空よ、紅く暮れてゆけ。

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最近の夕暮れ、まとめでした。



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窓辺のキラキラ

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この前、奈良・橿原にある「おふさ観音」で予約していた風鈴を取りにいきました。

アマガエル柄です。福島の会津風鈴というそう。エエ音しまっせ。






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最近の私的音楽生活

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たまには旅以外の話題でも。

今日は音楽の話。最近の私的音楽ブームはアイルランドの伝統音楽です。

アイリッシュミュージックと聞いてその音楽をパッとイメージできる人は多くないと思うが、よく無印良品の店内で流れてる、笛がヒョロヒョロ~っと鳴いてる清涼感ある音楽。

メロディの楽器はフィドル(バイオリン)やギター、フルート、バグパイプなど。打楽器は伝統的なものではバウロンなど、近年では普通にドラムセットを使ったり決まったもんでもないと思います。

その音楽は自然の中で演奏されるのが似合いそうな、涼しげで緑や風のにおいを感じるまさしく天然の音色といった感じ。

しかしなにせそこまでメジャーなジャンルでもないので情報が乏しいし、レンタルで置くところなんてまあ無い。(オムニバスという形でよく置いてあるが、聴いてみるとなんか違う。)

そこで出会ったのがkila(キーラ)というアイルランド出身のグループだった。

現在7人組のkilaはアイリッシュ・トラッドの世界でも良い意味で「異端児」とも言われる。その所以は伝統音楽に加えて、ロックやファンク、レゲエやアフロなどの様々な要素を「ごった煮」して、常に実験的なサウンドを数多く生み出してアルバムごとに同じグループと思えないほど自由に音楽で暴れている。

ルナパーク


kilaの作品の中で僕が今一番ハマりにハマっているのが「ルナ・パーク」というアルバムである。

何枚かkilaのアルバムは聴いてきたが、この作品が一番アイルランド要素が強く、1から最後の11曲目まで緩急をつけながら同じ空気感で統一された良作である。

このアルバムを聴いていると高揚感や憂い、哀しみ。風になびく草原、しんと静まり返る森、分厚い曇り空の切れ間から差し込む光・・・その土地の森羅万象がこのアルバムを聴くことで脳内を駆け抜けていくような、そんな印象を受けるのです。

「Glanfaidh Me」
http://www.youtube.com/watch?v=cS7CATY-4Ic

1、8、10曲目のような怒涛のリズムで踊るも良し、2、3、11曲目のように冬の草木が枯れたようなうら寂しい雰囲気もたまらない。

kilaの音楽は正統派な伝統的アイリッシュとはまた雰囲気が違いますが、私は大好きです、是非^^

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次の話題は今年2013年9月15日に大阪・河内長野市で行われる「かわちながの世界民族音楽祭」という音楽イベントです。

河内長野の市民会館であるラブリーホールで毎年行われる半日の音楽イベントで、毎回1つの国をテーマに掲げ、今回は「トゥバ共和国」というロシアに近い国のアーティストを呼んでくるそうです、はじめて聞いたわ^^;

僕はこのイベントに数年前参加したことがあり、その年のテーマは「アフリカ」で、コノノNO.1という親指ピアノをエレキ化してロックなトランスミュージックを演奏するグループや、お祭り騒ぎな大所帯ジャズバンドの渋さ知らズ、「のこぎりミュージック」のアーティストなど数々の多彩なアーティストの顔ぶれでした。

今年も「トウバ共和国」の音楽の他にも、上で紹介したアイルランド音楽を演奏する日本のトリオ「knit(ニット)」など多彩なジャンルの音楽を楽しめる模様。

音楽だけでなく会場では露天やワークショップなどもあり色々な楽しみ方ができるのです。

今年は節約で行きたいライブを我慢しまっくているけど、これだけは絶対イカネバの娘ー!!

かわちながの世界民族音楽祭2013
http://lovelyhall.com/event/2013/130915_world/130915_index.html

熊野 天空と水を巡る旅 最終回 ここが居場所

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紀伊半島の旅、ようやく最終回を迎えます。旅は1泊2日の予定がまさかの3日目に突入。

30kmの行程をさぼったツケが2日目に響き、ゴールの白浜に着いたものの電車が間に合わず、その日は大阪に帰れず。さらに野宿場所が見つからず駅前で不眠のオールナイトを敢行。

さて、後は大阪に帰るだけ・・・。


***


長い、長い夜が終わった。

せっかく白浜に来たのだから温泉や海を楽しみたかったけど、昨日感じたアウェー感をこの時まだひきずっていたし、温泉までは数kmこがないといけないのに、この寝不足はさすがに危険と判断して今回は白浜観光はやめておくことにした。

白浜が嫌いになったわけではない、タイミングが悪かったのだ。ホントは「崎の湯」も白い砂浜のビーチもすごく楽しみにしていたのだ。また来よう。

自転車をバラして袋に入れる。改札を通る前に、昨晩ずっと駅前をウロウロしていた2匹のニャンズにも挨拶をする。

わたし「ほんじゃあね。」

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ニャンズ「んえ?あ、あぁん、眠いんやわ。」


わたし「ではまた。」

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ニャンズ「はい、どーも。白浜良いトコ、またおいで。」

改札をくぐると朝の白浜駅のホームは爽やかだった。

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さて、このまま大阪に帰りたいのですが、一つ心配事があった。

この白浜発和歌山方面行きの普通列車は始発でも午前7時前。大阪に帰るには和歌山駅を通らなければいけない。和歌山駅は県庁所在地のあるところだ。つまり都会。今日は平日、朝の都会に向かう列車、すなわちコレ通勤列車。

そこに自転車とカバン3つかついで乗り込むわけ、ヤバイよね、チョーめいわくだーね。

かといって通勤時間が終わるまで白浜にいてるのも、もうさすがにやることないししんどい。

ひとまず電車に乗り込んで、様子見ながらどこかの駅で中継して、少しそこで時間をつぶしてから帰る方が無難かな?

さて、いざ電車に乗り込む。

すると座席はさすがにうまってるものの、思ったほど混んでいない、というか大阪の昼間の電車くらいのレベル。

御坊を過ぎても混む気配はない。とりあえず海南あたりは和歌山市の手前だから、それより前の湯浅駅で一旦下車。

湯浅は昔の街並みを残す、醤油作りと漁港の町。時間をつぶすための途中下車ではあるが、ついでだから楽しんでいくことにするか、ってゆうか最初からその目的だったんですけどね^^;

今回の旅は熊野の海から始まった。じゃあやっぱり締めくくりも海でしょうってことでまずは港へ。

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和むねえ。やっとホントの意味でゴールした気がする。おつかれサントス。

さーて、そんじゃあ街ブラしにいくかあ!ってオレ寝てないのにめっちゃ元気笑

湯浅に来るのは3回目、とてもお気に入りの街なのだ。

湯浅は醤油発祥の地として知られている。その昔、中国から持ち帰った技術で味噌を作ったところ、気がついたら醤油のもととなる液体ができていたらしい。

なので湯浅に来たら老舗の「角長」さんで絶対に醤油を買っている。

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ここの醤油は本当に美味しい。刺身につけるのがベストだけど、冷奴や贅沢だけど料理につかっても最高。

またブラブラとする。いつも出会うワンコに今回も会えた、元気そうで嬉しい。馴染みの魚屋のオバチャンとも目があって、どーも、と挨拶する。また後で寄ります。これまたお気に入りの喫茶店は11時から開店か、まだだいぶ時間あるけどどうしよう。

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それにしても、なんて落ち着くんだろう。自分の居場所に帰ってきたという感じだ。白浜は素敵なところだとは思うのですが、今回の旅のスタイルには大きなホテルが並ぶリゾートより、こういう素朴な場所がお似合いなのだと思う。

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『俺にはこういうのがお似合いなんですよ。』(「孤独のグルメ」井の頭五郎のセリフより)

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ニャンズもいるにゃん。

今日は朝からイイ天気、喉が渇いたぜえ。

素敵な昔街に合う飲み物といえば、

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ウィルキンソンでしょう。適当ですけど笑

魚屋に行く。

わたし「こんちはーす。」

オバチャン「あいよー。今日も自転車かいー。」

わたし「シラスが欲しいんやけどね。」

オバチャン「もうちょっとしたらお父さんが湯がきたてのやつ持ってくるから中でお茶飲んどきやー。」

っと、中入ってちゃっかりお茶もらってまっせ、この人。

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シラス持っておっちゃん帰ってくる。ちょいと味見させてもらう、ウマウマ。帰ったらアツアツご飯にシラスと青じそ刻んだんのっけて湯浅醤油かけてシラス丼やね。

焼きサバも買わせてもらって保冷バッグでお持ち帰り。

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オッチャンとオバチャンに礼を言って魚屋を後に。さて喫茶店は・・・もうちょいか、今回はイイか。ボチボチ帰りまっか。

ゆっくりと駅に向かう。また自転車をバラす。旅の最後に湯浅に寄って本当に良かった。満ち足りた心で電車に乗る。

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和歌山駅で最後の乗り換え、の前に立ち食いうどん。

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行きしなの電車で読んでいた「恐るべきさぬきうどん」でも、

「出張で帰りに乗った宇高連絡線(2013年夏現在、今はこの航路は違う会社が運営)の船の中で食べる、ブチブチ切れてコシはないし、ダシは化学調味料使ってるあのうどんがたまらなく旨いのである。」

とあるが、激しく同意。立ち食いうどんにハイクオリティを求める必要はない。「風情」「旅情」「家まで我慢できない空腹感」これらが立ち食いうどんの隠し味といってもいい。うどん屋には余計なお世話な話かもしれないが笑

紀伊半島横断してきました、言うたらうどん屋のおばちゃん「どっしぇー」驚いてはりました。

さあ帰る!家に着くまでが旅。さすがに疲れて最後の電車は立ちながら何度寝落ちしかけたか笑

地元にたどり着き、今回の旅を無事終えたのであった。


***


紀伊半島横断となってどれほど山深いか覚悟してましたが、今回のルートに関しては勾配もそれほどで割と走りやすかったです。もちろん初心者にはオススメできるコースではありませんが笑

熊野古道を歩いてみるのも面白そうです。山歩きの経験ある方求む!しかし僕のまわりにはアウトドア好きっていないんですよね^^;

全5回にもなってしまった長い日記を読んでくださったみなさまありがとうございました。しばらくは短い写真日記にしようと思います^^



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熊野 天空と水を巡る旅 第4回 夕暮れと長い夜

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紀伊半島の旅、第4回目です。2日目後半の模様をお送りします。

昨日のゴール地点・川湯温泉にやっとこさ到着。そしてこの旅の終着地点・白浜を目指す。しかし事態は思いもよらぬ方向へ・・・。


***


さて、気合いを入れて走ろう。

ただ今午後3時・川湯温泉。ゴールである白浜までは50km越え。日没時間を考えるとまともに走れるのは4時間くらいか。

しかし一つ問題があった。白浜に着いたら自転車を袋に入れて電車で大阪に帰るわけだが、大阪の自宅最寄駅に着くための最終便が白浜発で8時くらいだというのだ。

4時間で50km以上をこぐというのはなかなかコンスタントなペースである。さらにそこから輪行の準備をするわけだ。相当バタバタすることが予想される、正直あまり間に合う自信がない。

しかしちゃんと考えて(?)ありますよ、フフフ、実は今回の旅は1泊2日の予定ですが、天候や休息も考慮して明日もう1日「予備日」として休みをとってあるのです。

ってゆうことで別に今日絶対に大阪に帰らなくてもいいのだ。だからその辺で野宿して明日朝にでも大阪に帰ってもいいわけだ、それでいいのだ、ってそんなんでええんか?笑 けっこうこの時すでにハナから諦めモードです^^;

まあ、あのですね、旅には余韻にひたる時間ってのもあっていいと思う。今日いそいで自宅という安全圏に帰ると余韻どころか、旅に出ていたことさえ記憶の中で幻になってしまう気もした。心のフィルムに写した旅の記憶を定着するために現像液にひたしておくための時間が僕にはもう少し必要だったのだ。

なんにしても山岳地帯は抜けておきたいのでガッツリ走ることに変わりはない。では行くぞ!

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20km先の峠の頂上まではダラダラと上り。トンネルがちょくちょくあり、テールライトを点けて走る。さすがに僕もやっとこさ走りの本気スイッチが入ったので(ホンマかいな)写真も撮ったりせず真面目にこぐ。しかし勾配はきつくないけど暑い、暑い。さすがに水分をとらないと。

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ハヒ~。ちょっとクールダウン。首筋にぬれ手ぬぐいも効いてます。

最初は気の遠くなるような数字が書いてあった白浜温泉への距離表示の看板も、少しずつその数字が減ってきている。この数字が減っていく感覚ってすごい励みになるんですよね、自転車乗りなら頷いてもらえるかと思います。

言うてる間に峠のてっぺん、小広峠というらしい。ここからは序々に下り基調。

近露(ちかつゆ)という集落に来た。A-copeがあったので休憩。A-copeって町のみなさんご存知ですか?日本を回った僕の感覚では地方に多い割としっかりしたスーパーで、ちょくちょく旅先でお世話になっているのですが、あまり都会では見たことはない。

でもこんな山に囲まれた場所に立派なスーパーがあるのは驚いた。近露という場所は熊野古道の重要な宿場町だったそうである。だからか、A-copeの周りは観光客向けのこキレイな食堂や雑貨店などもあり、賑やかで人のぬくもりがなんだかほっとする。

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太陽もだいぶと傾いてきた。峠を越えるとのぼりはほとんど無くなって、平地か下りばかりとなり、ぐんぐんと距離をかせいでいく、今まで上りが当たり前だったのでなんだか「恐縮です!」って感じです(?)

高い山が序々に視界からなくなっていく。山岳地帯も終わりというわけだ。白浜までの距離はすでに20kmを切っていた。これはもしかしたら今日中に白浜にはゴールできそうだ、もちろん大阪には今日帰れないけど笑

やがて太陽は隠れ、西の空はほんのりとオレンジ色の残照を帯びていた。キレイな夕暮れになりそうな気がする。とりあえず安全圏には来たと思ったので自転車を停めて夕暮れタイム。

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この2日ともキレイな夕暮れに出会うことができた。天気予報ではくもりがちだっただけにとてもラッキーだ。

白浜までラストスパート、残り15km。もう7時を回った。暗くなってきたが、山は抜けたのでライトを着けてゴールに向かう。途中テントを張るのによさそうな場所があったが、ここまできたら白浜まで行きたい、そして明日は温泉も楽しんで大阪に帰ればいいジャマイカ。

そして夜8時、とうとう白浜駅に到着。おつかれした!!さて、寝床だ。駅前の地図で公園やビーチがないか確認する。弁当はスーパーで買った、もちろんビールも。あとはちょうどイイ野宿場所を見つけるだけ、まあたやすいことだ。

白浜というのは関西では有名な温泉の町だ。夏は海水浴でも賑わい、パンダのいるアドベンチャーワールドもあったりね。

観光地ゾーンに入ると大きなホテルが次々と視界に飛び込んでくる。平日だけどさすが白浜、けっこうお客さんはいるようで、夜の散歩を楽しむ観光客がチラホラ。その中を銀マットを積んだ貧乏旅行者が通るわけだ、しかも野宿場所を探している。観光客の人はみんなお金を払って旅行しにきているわけだ。なんだかいきなり自分の姿がこっけいに思えてきた。なんだろうこのアウェー感は。

目星をつけた公園に向かう。しかし夜は入れないようにチェーンが、あれれ。ダメだといってる場所にずかずかはいりこむわけにはいかないので違う所を探す。しかし砂浜には「キャンプ禁止」の看板がどこにも立ち、駐車場にも全てチェーンがはってあった。

思った、ここはリゾートなのだ。適当にその辺で寝られたら商売にもならないし、景観だって損ねる。わかる、わかるけどどうしよう。本当に寝れそうな場所が全くみつからないのだ。

路頭に迷っていると午後10時、むしょうに腹が減った。広い駐車場のコンビニがあったので端っこに座り込んでさっき買った弁当を食べる。ご飯を食べると少しずつ落ち着いてきた。これからどうするのか?ひとついえるのは、明日の予定といえば朝になったら電車で大阪に帰るだけなのである。明日も旅するのであれば睡眠は確保しておくべきだろうが、帰るだけなのだから最悪寝なくてもイイわけである。

当たり前だが電車は駅から乗るもんだ。じゃ、もう駅におったらエエやんっとなり、僕は白浜駅で一夜を明かすことにした。

午後12時前、白浜駅に到着。実質これで今回の自転車の旅はここで終わりやね、お疲れ。安堵のため息、そして苦笑い。まさかこんな展開になるとはな。

さてここからが長いわけだ、始発までまだ6時間以上ある。すでに終電も終わった駅はシンと静かだ。幸いベンチがあり、街灯もしっかりついていたので、デジカメの画像を見たり地図を見たりしていたが、疲れが眠気とともにやってくる。

ベンチに横になるが虫がいて寝付けない。もう寝るのは諦める。ビールも開けちゃう、ウォークマンで音楽を聴く。夜の白浜はシンと静かだが、時おり代行のタクシーなどが駅前を通り過ぎる。

アルバムが1枚、2枚と終わる。ヒマなので時々散歩する、特に発見はない。そしてアルバムが3枚、4枚。ついに新聞配達のバイクが動き出す。まだ空は暗い。あまりにヒマすぎて駅前にあるパンダの親子の人形に話しかける、眠くて頭がおかしくなってきている笑

やがて、空から少しずつ闇が消えていく。そして僕は白い光に包まれる。

長い夜は終わった。


***


次回、最終回。(まだひっぱる笑)

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熊野 天空と水を巡る旅 第3回 川と旅する

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紀伊半島の旅、第3回は2日目後半の模様をお送りします。

丸山千枚田に惚れ込み、川湯温泉でのキャンプを急遽変更して千枚田のキャンプ場で一夜過ごすことに。しかしこの選択はあとであんな事態を招くことになるとは・・・。


***


ポツポツと、雨がテントの屋根を打つ音で目が覚めた。天井はほのかに明るい、朝のようだ。

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ジッパーを開けると、外はうっすらと蒼く少し湿った匂い、降り注ぐヒグラシの蝉時雨。

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雨は大したことはない。天気予報は午前中雨マークで午後には止む模様、大丈夫だろう。

昨日ここでキャンプすると決めた時、

「寝たいところで寝る。予定は予定、オレは今の気持ちを大事にする。ああ、オレって旅のプロフェッショナル!(?)」

なんてことを考えていたが、昨日寝る前にヘッドランプを点けて地図でこれからの工程を確認すると、今日はエライがんばらんと白浜までたどり着かないことが分かった。だって昨日走る予定だった30kmをサボったツケが今日にそのままのしかかるわけですから。

プロがそんな無計画するかい^^;

ってことで今日はがんばるぞ!と朝5時起きでテントの撤収開始。

パッキングも完了。管理人さんにお礼言って本日の旅スタート。

早く次の目的地も目指したいところだが、やはりもう一度棚田は見ておきたい。

しっとりとした林の間の道を抜け、棚田を縫うように走る急勾配の道をうんしょうんしょと上っていく。

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中腹で自転車を停める。振り返ると青い山なみに筆で描いたようなたなびく白い雲。

山は圧倒的な威力で迫り、その幽玄たる景色を見ていると、とても人の英知など届かない気がする。

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まさにここは「天空」の里。空に一番近くて一番遠い場所。無限、無限の世界。

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最高の朝の散歩だった。棚田を見下ろしながら体一杯伸ばして準備体操。

さーて行きまっかー!と思った瞬間、やんでいたはずの雨がポツポツ、そのうち、ザーっときた。

おおっときたかー。こんなこともあろうかとちゃんとレインコートも持ってきました。地元の農家さんたちも駆け込んだ屋根の下で世間話しながらゴソゴソと雨装備。

待っててもしょうがなさそうなので出発。しっかりと雨装備すればさほどツライ程のもんでもない(雨にもよるけど)、ただ今午前8時。

国道311号線に戻ってきた。少し進むとこの辺りでは割りと大きめの集落。板屋という地名。昨日商店があると聞いた場所だった。

開店したての店で菓子パンを2つ3つ物色。なんとか朝メシげっと。道端に座ってモーニング。

雨はやんでこの日はもう降らなかった。

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↑おおお、雨天ゲートボール場ってはじめて見た。お年寄りが大事にされています。

ここにはちょっとした無料の足湯施設もあって、ちょっと嬉しかった。お立ち寄りの際は是非!

さて、また進む。

大きな橋で大きな川を越えると、およよ、和歌山県!

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ここからは急勾配。ゼーハー息を切らして上る。あの、あの電柱までがんばろう。あの、あの花の咲く木まで・・・。花?

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なんの木でしょう?

さっき和歌山入ったと思ったら、

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まさかの奈良。そしてこの後また和歌山入り。短時間で県境越えまくり笑

今日は後半も含めてずっと川が横を流れていた。するとこんな面白い川景色も。

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ヘアピン。

さて、まずは川湯温泉までは一気に行かんとね。11時くらいには着きたいもんだ。よし、どんどん行こう。

そう思った矢先だった。

道の先にガードマン。嫌な予感しかしない。まさかこんなところで通行止め?こんな山奥でしかも自転車で他の道迂回なんて不可能に近い。

ガードマンのおっちゃんが気さくで面白い人だった。話を聞くと時間限定の通行止めらしい。次に通れるまで1時間待ち。ああまた予定が・・・。仕方がないので気長に待つしかない。

そのうちどんどん車がたまっていく。観光の人、仕事の人など色々。自転車は珍しいからか、みなさんはなしかけてくれてそうヒマではなかった。

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通行止めが解除。写真撮ってないけど、再び和歌山入り。

相変わらず川に沿って走る。この辺りはアップダウンなく快走路であった。

川湯に近づくころ分岐点。右に行けば湯峯温泉や熊野本宮大社へ。こちらも魅力的だが、今回は川湯に行くので左へ。案内通り進むとやっとこさ川湯温泉に到着した、ただ今お昼12時。

さて、楽しみにしていた川湯温泉だ。本当なら昨日のうちに到着してのんびりと温泉を楽しんでいたのだけど、今日は白浜(50kmほど先)まで行かないといけないのでそうそうゆっくりはしていられない。

しかし千枚田と並んで楽しみにしていた場所、しっかりやることはやっておかねばならぬ。

てことで川湯でやりたいこと、その1!

川掘って温泉作る!!川湯温泉はその名の通り川を掘れば温泉が沸くので、川岸にマイ浴槽を掘ることが可能。

海パン(てゆうか寝巻き用の半ズボン)一丁になって砂を掘る!掘る!・・・うん、手じゃムリ!(やっぱシャベルとかないとダメみたい、水しか出んかった。)

と、速攻でマイ浴槽作りは諦めたのも、川岸にちゃーんと立派な露天風呂が作られていたので、これでえーやんと早々と妥協したのであった。

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↑汚い足でスンマセン笑

川の流れもゆるやかだったので、一人で泳いではしゃぐ。体が冷えたら温泉はいる。また川で泳ぐ、温泉、を繰り返す、あー楽し^^

なんてったって水がキレイでさー、アユがそこらへんで普通に泳いでんの。

川湯でやりたいこと、その2。

ちゃんと温泉に入る。さっきの露天風呂はジャグジーみたいなもんやし、やはりちゃんと体洗って裸で温泉を楽しみたい。

川湯温泉には共同浴場があり、250円とさすが温泉地価格。

浴室にはいるとほのかに硫黄臭。体を洗って湯に浸かるとこの上ない幸福感が身を包む。

もちろん湯上りはコレです。

FH020017.jpg


川湯温泉でやりたいこと、その3。

ちゃんとした飯を食う。ここまでコンビニとおにぎりとパンばかりなもんで、たまには食堂でちゃんとしたもの食べたい。

かというて、このあたりって特に名物があるわけでもない。田辺市の観光協会のホームページ見たら「めはりずし」とか「おかいさん(茶粥)」とかってパッとせんね~。おかいさんって・・・家で食うとるわいな!笑(いや、美味いんよ、おかいさんときゅうりのぬか漬けあったらサラサラいけますけど。)

とりあえず見つけた喫茶店に入った。

でもさっき川で泳いでいるアユを見るとやっぱりアユ食べたいな、と。頼んだのはコレ。

FH020019.jpg

めはりずしセット、アユの甘露煮付き。

ビジュアルはよろしいな。久々のめはりずし・・・パリっと塩漬け菜っ葉のイイ食感、中はホカホカご飯、シンプルだけど美味しい。アユの甘露煮・・・うまくないわけがない、美味、イイじゃないか。

合唱、ごちそうさまでした。身にしみた。

さて、今から猛烈に走らないといけない。ただ今午後3時ちょうど。白浜まで50km超、日没時間を考えて明るいのは4時間くらいだろう。

次回自転車男奮闘編、そしてまさかの展開。(期待するほど大したことちゃいますから笑)

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