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青い山脈 ウーラ・ラ・ラ

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僕は奈良が好きである。

ただ僕のよく行く奈良は北側のまっ平らで穏やかな場所に限る。

行ったことある人なら知ってると思うけど、実は奈良の南側はすごいことになっている。

それは奈良だけに限らず、和歌山、三重にまたがる関西、いや日本屈指の秘境、紀伊山地!!

5年前ほど前友達と和歌山に滝を見にこの紀伊山地を車で旅したのだが、その時僕は自転車目線で、

「こんなところ絶対自転車ではいけない笑」

って思ったもんです。

すれ違い困難な狭い道、カーブ、アップダウンの連続、こんな山奥だから集落だって少ない。

電車も通ってないので輪行で逃げることもできない。

しかしそんな場所だからこそ自転車で挑んでみたい気もする。

ツーリングマップルであれやこれやと妄想を膨らます。色んなルートは考えられるが、しっかり走ろうと思うと1泊か2泊はしなければならない。

そんな時、実家のうちの親父さんが奈良の「大台ケ原」に興味を持っているという情報をキャッチ。

うちのおやっさんはもともと山好きで、自転車も僕の影響でGIANTのクロスバイクなんか買っちゃった生粋のアウトドア派。

「親父!私を大台ケ原に連れてって!!」

そう、大台ケ原へは僕の切り札である電車が近くにないので、親父の車で近くまで便乗しようという考えである。

今回のプランはこう。

自転車で走りたいのは大台ケ原ドライブウェイという道。この近くまで車で行き、自転車を組み立てて、ドライブウェイを往復するというコース。

このドライブウェイの終点には山登り(本来の大台ケ原の楽しみ方は山登りにある)のための基地があるのだが、あくまで僕は自転車をこぎたいだけっだったのだが、山好きの親父曰く

「ここまで来たら日出ヶ原(大台ケ原最高峰)ものぼらなあかんやろがい!」

だと。しょ、しょえーーー。

前フリ長すぎ。

いってきました、どぞ。


***

車でトットコと2時間のドライブ。奈良に入って田園風景とはるか上でピチュピチュ鳴いてるヒバリの声が半端なくのどか。

本日のドライブミュージックは鈴木慶一の「火の玉ボーイ」から『髭と口紅とバルコニー』

「流行遅れの恋の歌~いまも君は口ずさむ~♪」

とある所に車を停めて、自転車を組み立てて、いよいよ大台ケ原アタックスタート!!

ドライブウェイの分岐点まで国道169号線をしばらく走る。

早くも坂道だが、僕は慣れているのであまり気にしないほどのレベルだったのですが、親父が早くも「坂やんか!!」と息を切らしている。

おっと大丈夫か、これからずっと登りなんやけど笑

まあ長野の麦草峠(国道でno.2の標高に位置する有名な峠)を自転車で越えたことあるらしいし、大丈夫とは思うが・・・。

ダラダラとのぼりが続いてとりあえず大台ケ原ドライブウェイに入ることができた。

それがこの道。オーマイゴッド・・・。

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なんたる神々しさ。なんたる素敵ロード。

杉林かと思っていたけど、なんともいえないとても素晴らしい緑の香りがするのだ。ヒノキ林だったのである。

木漏れ日が美しく、ヒノキの香りを体の中いっぱいにして僕は早くも幸せな気分になっていた。

おまけに平日で車も少ない(そもそもこの道は観光客くらいしか通らない)のでとても穏やかに走ることが出来る。

しかしそんな幸せな僕と対照的にオヤジーノは坂に苦しみながら進んでいた。うーん大丈夫かな、20km近くのぼりやからな^^;

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なんと山桜がまだ咲いているのである。

ヒノキ林を抜けると頭上を覆っていた木々は少なくなり、道は陽光に包まれた、非常にお天気は良好である。

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しばらく走っていくともうこんな風景。

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オホホ笑 こりゃすごいな。山山山。山の威力。どんだけ緑なん。

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息子が能天気に景色にうつつを抜かしてるころ、うちのおやっさんは相変わらず坂道に苦しんでいるようである。

休憩いれる?水飲む?パン食う?とちょくちょく気をかける。

今NHK-BSでやってる※「こころ旅」の火野正平さんの気持ちがよく分かると笑

※こころ旅・・・視聴者が宛てた手紙に書いてある日本の「こころの風景」を還暦を過ぎた俳優・火野正平さんが自転車で訪れるという旅番組。幾度と坂に苦しまされる火野さんは時々、地元の車をヒッチハイクしてあっさり坂をクリアするという火野さん流の「技」を使うのですが、そういうあきらめちゃう所が人間っぽくて好きだったりする。

話それました。あまりにもキツそうなので、「アカンかったらいつでも降りるしー。」とは言ったものの、「まあ行くとこまで行くー。」と親父さん。いや、なんかスンマセンなあ^^;

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大きなポッカリ雲が空に2つ。さしずめ「親子雲」って感じでしょうか?

まあ確かにのぼりばっかりやけど、勾配はさほどキツイとも思わないので僕はけっこう余裕だったりする。ああ、仕事とかもこれくらい余裕でやれたらイイのに笑

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1kmごとに休憩を挟んで少しずつ進んでいく。

それでも着実に頂上までの距離は減ってきている。

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本日も自分撮りは欠かせないアホ息子。ピンボケしてまっけど・・・笑

いよいよ残り3kmを切ったころ、頭上の斜面にこんな景色が見えてきた。

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トウヒという木の立ち枯れである。なぜ枯れたのかは後で説明するとして、このトウヒの立ち枯れは大台ケ原のポスターによく登場する定番の風景なのである。

これが見えるとゴールも近いってこと。

残り1kmを切ってよっしゃ行くでーと気合入れなおしたところに・・・

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傾斜10%の看板、なかなか最後に笑わせてくれる。まあけっこう一瞬でしたが。

坂を登りきり、ついにドライブウェイ終点のビジターセンターに、ゴール!!

いやいや~なんとか持ったね、親父が笑

持参してきた弁当で昼食。

予定していた日出ヶ原への登山はここから往復で2時間でいけるそうだけど、オヤジーノがもうそんな気力がないそうで。

でもせっかく来たので20分ほどで回れる「苔散策路」という山のなかの散歩コースを少したしなんでみる。

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まあコケっていうかクマザサの方が圧倒的に多いんやけどね。

短い山歩きでしたが、この時「山も面白いかも!」って思いました。

自転車なら一人でどこでもいっちゃうけど、山は一人で行くのは知識もないのでちょっとこわい、ベテランさんについていって山もやってみようかな。

平日だったのですれ違う人はオチャーンオバチャーンばかりですが、時おり若い女性登山客もチラホラ、あれが噂の山ガールですなー。

山もイイけど自転車もイイよ!と全国の淑女に私は提言したい(はあ?)

ビジターセンターで大台ケ原について調べてみる。

大台ケ原は苔生す深い森だったそうだが、何十年前かの台風で木が倒れ、陽光が差したことでクマザサが繁殖して木への養分がササにとられてしまったのと、周辺に住んでいたシカ達が弱ったトウヒの樹皮をエサとして食べたことで木は枯れ、今のような立ち枯れの木の風景になったのだという。

また大台ケ原に人が入ってきたことも環境変化の原因らしく、珍しい風景で感心するとともに複雑な気分にもなる。

誰かがしゃべっている話が聴こえてきて、こんな内容であった。

大台ケ原の山にゴミが落ちてるうんぬんかんぬん・・・。

こんな自然の豊かな所に来て、ゴミを捨てる人は捨ててしまうのか。

僕はゴミを捨てるという行為がまったく理解できない。

なぜ捨てる?持ってかえりゃエエやん。邪魔やから?面倒やから?誰かが拾ってくれるから?全く意味不明。

美しい場所にゴミがあったらげんなりですよ、やめましょうよ。その空き缶は、お菓子の包み紙はどれだけカバンの中で場所をとるの?とらないっしょ。たのんます。

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旅ブログなのにグルメ要素がまったくないのが僕の旅ですが、まあちょっとお高かったアイス(250円)の画像でも笑

まったりした後、午後4時自転車で下山開始。こっからはほとんど下り。

ビジターセンターの人がオススメしてくれた道の脇にある広場からの展望がエエんやって、どれどれ。

おお、これは・・・。

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重なる青い青い山々。圧倒的な風景を前に立ちつくす、間違いなく今日一番の風景である。

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新緑もプリップリで美しい。

のぼりの苦労はどこへやら、あっという間に出だしのヒノキ林の道へ。やはりとても香しい空気で、ああこの香りを持ち帰ることが出来たら・・・。

車まで戻ってきて本日のツーリング終了。

帰りは僕が運転しました。オヤジーノは助手席でビール飲んで寝ている、お疲れっす!


***


いやはや、帰ってルートラボで今日の工程調べてみたらなんと標高1200m近く登ったらしい。そらキツイわ笑

うーんしかし紀伊山地の山の風景はすごい。やはりそろそろキャンプ道具積んで走らにゃならんな^^
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Comment

なかまち

おはようございます。
青い峰々、素晴らしい景色ですね! まさに日本の原風景…。
苦労して登られた後だけに、この絶景に出会えた瞬間の感動は
言葉にできないくらい深く大きなものだったことと思います。
恐らく生涯忘れないことでしょうね。本当に素晴らしいです。

昨日はありがとうございました。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。^^

むらまさ

うちのオヤジーノを連れてったら途中で死んじまうコースですな…(^^ゞさすが、アマガエルさんの親父さんも生粋のアウトドア人なんですね。なんだかいいですなぁ~
  • URL
  • 2013/05/24 16:21

アマガエル♪

なかまちさん

こんばんは。

表現する言葉が思い浮かばないような荘厳な景色でした。

自転車で味わう「苦労」は最大の感動のスパイスですね。僕の場合人より感動のレベルが低いこともあるので、色んなことにいちいち感動してます、幸せなアホです笑

なかまちさんのような1枚で魅せる感じではなく、若干勢い任せなところもある僕のブログですが、また覗いてやってください。そちらにもまた遊びにいきます^^

アマガエル♪

むらまさくん

うちのオヤジーノは数年間静岡に単身赴任してたことがあって、ちょくちょく静岡とか長野とか輪行したり、山登りしたりしてたそうです。

ちなみに僕が19歳のころに鈍行列車乗り継いで静岡の親父の所に遊びにいったのが、自分にとって初めての一人旅でした。あれからこんなにハマるとは・・・笑

犬山にゃん太郎

良い汗かいてますねえ^^
新緑に綺麗だし、空気はうまそうだし
250円のアイスも格別の味じゃなかったでしょうか
山の峰々、高度がかなりありそうですが、
自転車でならここも格別の景色、自分撮りした顔を見たら分かりますね。

~ヒデアキ~

自転車で1200m登るって・・・(@_@;)

きついでしょ~。

でも紀伊山地を見渡した時の自転車で登ったという
達成感は格別でしょうね。

お父さんは大変キツそうでしたけど、アマガエルさんの
清々しい姿、ピンボケしててもステキですね。^^

車で高野山に行ったとき、山の中の細い道路を走って
伊勢湾の方に抜けたことがありますが、今度は紀伊山地を
歩いてみたいと思いました。
  • URL
  • 2013/05/25 22:47

アマガエル♪

>にゃんたろうさん

値段見ずに買って、250円ときいた時おもわず150円のアイスにかえようかと思いましたがセコすぎるのでそのまま買いました、美味しかったです笑

空気は激ウマですよ~。森の香り大好きです^^

暑くもなくちょうどいいサイクリング日和でした。途中からは日陰がなくなってずっと太陽に当たってたので、日焼けで腕から白い皮がボロボロとこぼれて体育会系の中学生みたいになってます。日焼け止めぬっとけば良かった^^;

アマガエル♪

>ヒデアキさん

これまでの最高獲得標高差は北海道の中山峠約800mだったんですけど、余裕でぬりかえちゃいました^^;今度は高野山下からのぼってみましょうかね。

清清しいというかかなりマヌケ顔ですよ笑

紀伊山地を歩くといえばやはり熊野古道は歩いてみたいですね~。温泉があったり滝があったり、大阪からでもアクセスは苦労しますが、興味はつきません^^

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プロフィール

アマガエル♪

Author:アマガエル♪
自転車に乗って、旅して、撮る。

自称「自転車カメラニスト」のアマガエルです。

旅と日常を写真と、時々文章とともに綴ります。

◎カメラ
・OLYMPUS OM-1
・OLYMPUS E-5
・OLYMPUS E-620
・FUJIFILM NATURA NS
・VOIGTLANDER BESSA R2A
・SEAGULL 4A-107

◎自転車
・ARAYA RANDONNEUR RAN
・DAHON BOARDWALK

ご意見や、撮らせていただいた写真のデータちょうだいとかございましたらメールください。
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