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もみつ もまれつ 鯖の道 第一回「京の風に吹かれて」

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「京は遠ても十八里」

街道を行く行商人達はこの歌を唄いながら京を目指したという。

昔、若狭で獲れた鯖は塩漬けにされ、山や谷を越え、徒歩で京都まで運ばれた。その道は「鯖街道」と呼ばれていた。

鯖街道の道は一つではなく、若狭から京を結ぶのであれば、いくつかの道がそう呼ばれているそうだが、一番メジャーなルートは小浜から熊川宿、朽木、大原を経て出町柳へと続く道で、今もこの道沿いには鯖寿司を製造する店がいくつか存在する。

今回僕は鯖街道を京から若狭・日本海へと向かうことにした。以前旅したことがある、大原、朽木のルートではなく、鞍馬を抜け、峠を越えながら美山という集落の近くをかすめつつ小浜を目指すルートだ。

このルートにはこの辺りでは屈指の険しい峠が3つ盛り込まれてある。この峠を越えることこそ僕は楽しみにしていた、最近は峠なり多少の苦労がないと物足りなく感じられるようになり、誠に変態野郎かと思う。

ちなみに十八里は単純計算で72kmで、これに近いのは所謂「針畑越え」と言われるルートで、ここは今でも未舗装の山道を行くもので、ほぼ山歩きの道と言えるが、今回はそのルートでなく舗装された道で距離にしてはだいたい100kmくらいを2日に分けて走り抜ける予定。いや舗装されてると思うんですよ、怪しいけど・・・。

出発の何日も前から地図を眺めては憧れの道に思いを募らせていた。

しかしこの旅が、過去の輪行ツーリング史上、上位に入る過酷さを味わうことになるのは、まだこの時は知る由もなかった。

4回に分けてお送りします。では1日目、大阪を出発する所からどうぞ。


***

出発前夜の帰宅時間が夜の11時。なんやかんやダラダラして寝たのが2時。今回は1日目に山場を迎えるのでなるべく早めに出発しないといけないのだが、5時に起きるつもりが起きれず、6時。7時に家を出るとちょうど通勤ラッシュにぶち当たるのでそれは避けたいとさらにダラダラを重ねて家を出たのは8時すぎとなった。だ、大丈夫だっか?^^;

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駅前で輪行袋に自転車収納完了。

今回は朝の大阪方面経由なのでどうしても混んでしまう。ラッシュのピークは外したがまだ油断はならず、折りたたんだとは言え、十分幅をとる自転車の袋で迷惑にならないよう、列車最後尾の端っこのポジションを確保せねばならない、オセロと同様、輪行においてこの端っこポジションは重要なのである。

始発に近い駅だから容易に確保できるだろうと思いきや、到着した列車の最後尾には予想外の小学生の群れがワサワサと席捲していた。

おーいなんでよ?と思いつつそこをあきらめ、端から2番目のドアで乗車。すると梅田に近づくにつれ、この時間でも乗客は多くなり僕はたいへん肩身の狭い気分を強いられるようになった。てゆうか1本遅らせたらよかったのにね^^;

乗り換えの淀屋橋で降りることが出来ず、さらに梅田でも降りれず結局中津で折り返して淀屋橋にやっと下車。ちなみに小学生達は動物園あたりで降りるんかと思いきや、なぜか中津で降りていった。中津で小学生が何しまんのな?笑

さらに地下鉄から阪急への乗り換えに至る移動距離が長く、カバン3つと自転車の鉄の重みがずっしりと寝不足の肩にのしかかり、何度か小休止を入れながらやっとこさ阪急の特急列車に乗り込み、いざ京都は出町柳へ。もちろんここでも自転車抱えての座るスペースなく、1時間「立ち」ですよ、エエ^^;

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そんなこんな「バトル前のバトル」を終えた僕は出町柳駅に降り立った。まだラウンド序盤だというのに軽く痛手を負った気分である。

しかしそんなことも忘れることが。駅外に出てフと顔を上げると、今まで地下と人工物の鬱蒼とした空気はどこへやら、爽やかな京都の秋の風が僕を迎えてくれた。それは本当にどこでもドアでも開けたように、世界が変わったようなそんな感覚を覚えたのだった。

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自転車を組み終え、これからの道は山奥なので先にしっかりと食料、水を確保しておく。すると駅近くに僕好みのこんなナイスなお店が。

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おにぎりモーニングって何ぞ?笑

ストレッチを終えて、恒例の出発前の「気合い」入れ。

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「峠を3つ越えて、日本海へ向けて、行くで!!」

ご存知、ウサイン・ボルトの決めポーズですが、それゴールした時にやるもんじゃ・・・笑

さてまず第一の峠に向かう府道38号線を探さねばならぬがここから少し迷ってしまった。

鴨川の橋を渡るとまさに今回の旅の始まりにふさわしい石碑に出会う。

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ここから進路を北へとる。

この辺りは今年の初めに知り合いの下鴨神社での結婚式に来た時以来であるが、その時も感じた、この土地の空気の「具合の良さ」を、自転車で走っているだけで十分に感じることができる。

人の生活感の中に、さりげなく京の伝統や文化なるものがそこかしこに息づいているのが分かる。かといって押し付けがましくもなく、余裕さえ感じられるその街の佇まいは、おそらく日本どこを探してもここだけのものだと、なんとなく分かるのだ。本当にこの空気感は嫉妬するほどに美しい、うらやましいね。

街中を走ってるかと思いきや、辺りの様子はガラっと変わり、原野のような風景が広がった。

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ンムム、京都おそるべし。

道は再び街中を走り、徐々に山へと向かう雰囲気が辺りを包みだしていた。

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次回、いよいよ峠へ。そこに待つのは天国か地獄か。

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京都の飛び出しガールの看板はどこかエエとこ育ちな感じがしてます。
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Comment

バリカン

うわ~そっちルート通りはったんですね、なるほど♪
マジでキツそう(笑。
期待大、ですね~(^^。

さて、オモロいですね、このテント。
「おにぎソ屋さん」に見える上に、「お特ち帰り」になってるし・・・(笑。
めっちゃツボです♪

でわでわ顛末、楽しみにしてます(^^。

アマガエル♪

バリカンさん

フフフ、この後京都で一番標高の高い峠にアタックします。その後えらいこっちゃな展開になります^^;

あ、確かに「お特ち帰り」に・・・。じぇんじぇん気付きませんでした、流石バリカンさん、そういうの見つけるのお得意ですね笑

おにぎり屋さんのおにぎりはとても良かったですよ、また後半で出てきますが。お店の中もエエ感じの玄人感が出てて、気軽に写真を撮るのは失礼な気がして今回は写真なしですが、また行きたいお店です♪

あり~

京都はあちこちで紅葉していそうで風情があっていいですね。

それにしても「おにぎソ屋さん」
見れば見るほど狙っているように思えてきました。(^^;

アマガエル♪

ありーさん

京都の紅葉といえば、お寺や神社の繊細かつ優美な華やかさをイメージできますが、京都は広くて山も多いので、今回見たのは山のダイナミズムな紅葉でした、僕にはこっちの方があってるような気もします、ハイ笑

おにぎり屋さんってあるにはあるんでしょうけど、実際見たのは初めてでした。こんな素朴なおにぎり屋さんや惣菜屋さんが職場の近くにあったらコンビニより絶対通うのになとか思います^^

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自転車に乗って、旅して、撮る。

自称「自転車カメラニスト」のアマガエルです。

旅と日常を写真と、時々文章とともに綴ります。

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・VOIGTLANDER BESSA R2A
・SEAGULL 4A-107

◎自転車
・ARAYA RANDONNEUR RAN
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