うちはたぬきに困ったことはありませんので
- 2013/12/31 02:19
- Category: ちいさなたびのはなし
2013年ラストランとなった旅をご紹介します。
いとこの結婚祝いを買うべく、滋賀県は信楽へ。
さて良い買い物は出来たのでしょうか?
ではどうぞ。
***
信楽といえば焼き物の里として有名である。そして誰もが一度は見たことはある?あの「たぬき」の置物も信楽で作られているのである。
が、今回はたぬきを買いに行くわけぢゃあないよ、小樽に住んでるいとこ夫婦の結婚祝いの器を買いに行くのだ。
イイ感じの器なら大阪でも探してみたらセンスの良いショップで良い物を見つけることは出来るであろうが、
このいとこには日本一周時に大変お世話になっている。泊まろうと思ったライダーハウスがたまたま満室で仕方なくすすきのの近くの公園で野宿をしようと思っていた時に、いとこ夫婦から電話がかかり、自転車ごと回収してもらって、当時札幌市内に住んでいたアパートの中でぬくぬくと泊めてもらえたのだ。
だから簡単に大阪で買って送るというのじゃ思いは伝わらない、現地に行って買う、これがオレ流の礼儀なのだと思ったわけである(単に自転車こぎたかっただけかもしれんが)
てことで行きまっせ、信楽。
信楽までは電車で行けるけど、一旦琵琶湖まで出てそこから電車をさらに乗り継いでとお金がかかるので、ある程度は自転車で走って電車代を節約しようという目論み。
関西本線で奈良とほぼ県境、京都の加茂駅まで電車でそっから自転車組み立て。
今回はあくまで「買い付け」が目的なので「走り」をフルに楽しもうとは思っていない。物を選ぶ時間を作らないといけないのでいつものようにのんびりとはしてられない。
だから今日はオレは買い付け師、「バイヤー」なのだ。と自分に言い聞かせたのですが、走り出してすぐにこんな風景。
おお、ええやないですか。景色にさほど期待はしてなかったものの、ちょっと楽しそうやね。
紅葉は盛りをすぎて散っている木も多いが、秋と冬のはざ間の少し哀愁を帯びた色褪せたこの感じも悪くない。
今回はいとこの結婚祝いの他に、もしイイ店があったら友人の○○祝いも買いたいと思っていた。○○とわざわざ隠すのはまだその友人に渡していないので一応伏せておく。
ちなみにその友人に送るものはうつわではなく木工作品と決めていた。ただし今回通るルートや信楽にそういう店があるかは知らない。
しかしあったのだ。走っているとたまたま見つけた木工の工房が。
感じのイイ夫婦が出迎えてくれた。そして贈り物にとてもイイ品も買うことが出来てなんとタイミングがいいのだろう。「バイヤー」としてのミッションまずは一つクリアーである。
またこのお店からの景色がとてもステキなのだ。「冬は寒いけど、新茶のころの緑は本当にキレイ」と奥さんが語ってくれた。
しかし本当茶畑が多い。宇治のお茶は有名だけど、この前月ヶ瀬に行った時も「大和茶」といって茶畑が多かった。そして今走っている和束町。赤道周りにコーヒーの産地が集まるように、このエリアではお茶栽培が盛んのようである。
走っているとお茶を売っているお店を見つけ、茶葉もお祝いの中に入れてみることにした。
うわびっくりした笑
お店横の地元野菜の販売所で柚子が安かったので買いました、柚子こしょうにするためであるが、この前美山でも買ったから、今家の冷蔵庫は柚子だらけになっている笑(この前全部加工して冷凍保存してます。)
前の鯖街道の旅はわざわざ峠を攻めにいったが、今回は極力坂はないほうが良い。今回選んだ道は多少あってもきつくはないだろうと踏んでいたが、予想以上にアップダウンはほとんどなく、とても楽やし、おまけに景色も良いと来た。
平日やったけどすれ違う自転車人の数は10人近くいた、人気のコースなんやろな。まあちょっと路肩が狭いけど車は通るので走行には気をつけねばならんが。
まあしかしなかなかの田舎で集落も少なければ食料を売っている店などは見当たらない。
まあそんなことは予想済みなので、加茂で買っておいたコンビニのコロッケパンとドーナツと家で朝からハンドドリップで煎れたあつあつ(ウソ、ちょっとぬるなってた笑)コーヒーで軽めの昼食。
山に囲まれた、静かで、木々のすれあう音と鳥の声くらいしか聴こえない環境で、一人まったりと座っている時間がなんだか良かった。
また走り出すと県境の看板、ここから滋賀県甲賀市。信楽もあと少しかな。
坂をくだるとすぐに「里」の景色が広がった。あらら、到着しちゃった笑
信楽は過去に別ルートで来たことがあるので、見知った空気感に懐かしさを感じ始めたころ、で、でたあああ!!
沿道、たぬきたぬきたぬきたぬき・・・・・・。これよ、これ、信楽はやっぱりたぬきっしょ。
たぬきを店前に並べている所にも入ったが、エエ感じの器売ってるんですよ。でもたくさんある信楽の窯元で、僕が今回求めているのは若手作家が少数ロットで作っていて、種類は少ないし値段もそこそこはするけどオサレな一点ものを買いたいのだ。いや、たぬきは楽しいんですよ、ただ今回求めているお店には出来るだけたぬきは前に並べていて欲しくないという思いがありまして笑
自分のイメージに合う店を下調べしていれば良かったのですが、ほぼ情報もなしに来たっていう無計画ぶり。まあこういうのは「出会い」やから。と、それっぽいこと言って適当に街の中を走らせてみる。
すると出会ったお店「蓮月」さん。
店内には所狭しとたくさんの器が、中でもワンポイントで草の絵をあしらったお皿が可愛らしい。器の種類も様々でここで送る分全部買ってしまっても良かったが、まだイイ店がある気がして、ここではお茶碗と自分用のビール用のカップを買わせてもらった。
あても無く街を自転車で散歩する。きっとあるはずなのだ、イメージに合った店が・・・
そして見つけてしまった。もう本当にこの店に出会えて良かったと思える店が。
それが「ogama」さんなのだ。
ショップでは何人かの作家さんの器を展示販売していて、その中で気に入ったカフェオレがたっぷり入りそうなカップ&ソーサーをいとこ夫婦用と自分用に計3組購入。
カフェも併設していてカフェラテを頼んで梱包・宅配の作業をしてもらっている間まったりさせてもらった。このカフェといい、ホントにセンスの良い空間作りをされていて、たまたまこの場所に出会うことができたことに僕はとても感動していた。
「バイヤー」としての仕事をしっかりとこなした僕は、モリモリになったサイドバッグをギュッと抱いて、帰路に着いたのであった。
***
今回ので2013年の日記を最後とします。1年間お付き合いいただきありがとうございました。
去年は忙しくて遊ぶ時間をまったくとれなかったけど、今年は余裕が出来てちょくちょくと日帰り旅に行くことができた。
写真はハガキサイズにのばして無印良品のアルバムに収めている。
日本一周から帰ってきて3年がたとうとしている。帰ってきた2011年は身の程がなかなか安定せず、2012年は苦しみと挫折の1年、そしてこの2013年やっと前に進みだすことができていると思う。1年の後半から色々と先のビジョンも見えてきて、来年はもっと飛躍していけそうな気がしてワクワクしている。来年の秋、遅くとも再来年春までには次の大きな動きに出る予定だ。
あ、昨日岩合さんの「ねこ」写真展行ってきました!めちゃ良かったです。お土産にクリアファイルを2枚♪
ちゅーことで来年もよろしくお願いします^^
が、今回はたぬきを買いに行くわけぢゃあないよ、小樽に住んでるいとこ夫婦の結婚祝いの器を買いに行くのだ。
イイ感じの器なら大阪でも探してみたらセンスの良いショップで良い物を見つけることは出来るであろうが、
このいとこには日本一周時に大変お世話になっている。泊まろうと思ったライダーハウスがたまたま満室で仕方なくすすきのの近くの公園で野宿をしようと思っていた時に、いとこ夫婦から電話がかかり、自転車ごと回収してもらって、当時札幌市内に住んでいたアパートの中でぬくぬくと泊めてもらえたのだ。
だから簡単に大阪で買って送るというのじゃ思いは伝わらない、現地に行って買う、これがオレ流の礼儀なのだと思ったわけである(単に自転車こぎたかっただけかもしれんが)
てことで行きまっせ、信楽。
信楽までは電車で行けるけど、一旦琵琶湖まで出てそこから電車をさらに乗り継いでとお金がかかるので、ある程度は自転車で走って電車代を節約しようという目論み。
関西本線で奈良とほぼ県境、京都の加茂駅まで電車でそっから自転車組み立て。
今回はあくまで「買い付け」が目的なので「走り」をフルに楽しもうとは思っていない。物を選ぶ時間を作らないといけないのでいつものようにのんびりとはしてられない。
だから今日はオレは買い付け師、「バイヤー」なのだ。と自分に言い聞かせたのですが、走り出してすぐにこんな風景。
おお、ええやないですか。景色にさほど期待はしてなかったものの、ちょっと楽しそうやね。
紅葉は盛りをすぎて散っている木も多いが、秋と冬のはざ間の少し哀愁を帯びた色褪せたこの感じも悪くない。
今回はいとこの結婚祝いの他に、もしイイ店があったら友人の○○祝いも買いたいと思っていた。○○とわざわざ隠すのはまだその友人に渡していないので一応伏せておく。
ちなみにその友人に送るものはうつわではなく木工作品と決めていた。ただし今回通るルートや信楽にそういう店があるかは知らない。
しかしあったのだ。走っているとたまたま見つけた木工の工房が。
感じのイイ夫婦が出迎えてくれた。そして贈り物にとてもイイ品も買うことが出来てなんとタイミングがいいのだろう。「バイヤー」としてのミッションまずは一つクリアーである。
またこのお店からの景色がとてもステキなのだ。「冬は寒いけど、新茶のころの緑は本当にキレイ」と奥さんが語ってくれた。
しかし本当茶畑が多い。宇治のお茶は有名だけど、この前月ヶ瀬に行った時も「大和茶」といって茶畑が多かった。そして今走っている和束町。赤道周りにコーヒーの産地が集まるように、このエリアではお茶栽培が盛んのようである。
走っているとお茶を売っているお店を見つけ、茶葉もお祝いの中に入れてみることにした。
うわびっくりした笑
お店横の地元野菜の販売所で柚子が安かったので買いました、柚子こしょうにするためであるが、この前美山でも買ったから、今家の冷蔵庫は柚子だらけになっている笑(この前全部加工して冷凍保存してます。)
前の鯖街道の旅はわざわざ峠を攻めにいったが、今回は極力坂はないほうが良い。今回選んだ道は多少あってもきつくはないだろうと踏んでいたが、予想以上にアップダウンはほとんどなく、とても楽やし、おまけに景色も良いと来た。
平日やったけどすれ違う自転車人の数は10人近くいた、人気のコースなんやろな。まあちょっと路肩が狭いけど車は通るので走行には気をつけねばならんが。
まあしかしなかなかの田舎で集落も少なければ食料を売っている店などは見当たらない。
まあそんなことは予想済みなので、加茂で買っておいたコンビニのコロッケパンとドーナツと家で朝からハンドドリップで煎れたあつあつ(ウソ、ちょっとぬるなってた笑)コーヒーで軽めの昼食。
山に囲まれた、静かで、木々のすれあう音と鳥の声くらいしか聴こえない環境で、一人まったりと座っている時間がなんだか良かった。
また走り出すと県境の看板、ここから滋賀県甲賀市。信楽もあと少しかな。
坂をくだるとすぐに「里」の景色が広がった。あらら、到着しちゃった笑
信楽は過去に別ルートで来たことがあるので、見知った空気感に懐かしさを感じ始めたころ、で、でたあああ!!
沿道、たぬきたぬきたぬきたぬき・・・・・・。これよ、これ、信楽はやっぱりたぬきっしょ。
たぬきを店前に並べている所にも入ったが、エエ感じの器売ってるんですよ。でもたくさんある信楽の窯元で、僕が今回求めているのは若手作家が少数ロットで作っていて、種類は少ないし値段もそこそこはするけどオサレな一点ものを買いたいのだ。いや、たぬきは楽しいんですよ、ただ今回求めているお店には出来るだけたぬきは前に並べていて欲しくないという思いがありまして笑
自分のイメージに合う店を下調べしていれば良かったのですが、ほぼ情報もなしに来たっていう無計画ぶり。まあこういうのは「出会い」やから。と、それっぽいこと言って適当に街の中を走らせてみる。
すると出会ったお店「蓮月」さん。
店内には所狭しとたくさんの器が、中でもワンポイントで草の絵をあしらったお皿が可愛らしい。器の種類も様々でここで送る分全部買ってしまっても良かったが、まだイイ店がある気がして、ここではお茶碗と自分用のビール用のカップを買わせてもらった。
あても無く街を自転車で散歩する。きっとあるはずなのだ、イメージに合った店が・・・
そして見つけてしまった。もう本当にこの店に出会えて良かったと思える店が。
それが「ogama」さんなのだ。
ショップでは何人かの作家さんの器を展示販売していて、その中で気に入ったカフェオレがたっぷり入りそうなカップ&ソーサーをいとこ夫婦用と自分用に計3組購入。
カフェも併設していてカフェラテを頼んで梱包・宅配の作業をしてもらっている間まったりさせてもらった。このカフェといい、ホントにセンスの良い空間作りをされていて、たまたまこの場所に出会うことができたことに僕はとても感動していた。
「バイヤー」としての仕事をしっかりとこなした僕は、モリモリになったサイドバッグをギュッと抱いて、帰路に着いたのであった。
***
今回ので2013年の日記を最後とします。1年間お付き合いいただきありがとうございました。
去年は忙しくて遊ぶ時間をまったくとれなかったけど、今年は余裕が出来てちょくちょくと日帰り旅に行くことができた。
写真はハガキサイズにのばして無印良品のアルバムに収めている。
日本一周から帰ってきて3年がたとうとしている。帰ってきた2011年は身の程がなかなか安定せず、2012年は苦しみと挫折の1年、そしてこの2013年やっと前に進みだすことができていると思う。1年の後半から色々と先のビジョンも見えてきて、来年はもっと飛躍していけそうな気がしてワクワクしている。来年の秋、遅くとも再来年春までには次の大きな動きに出る予定だ。
あ、昨日岩合さんの「ねこ」写真展行ってきました!めちゃ良かったです。お土産にクリアファイルを2枚♪
ちゅーことで来年もよろしくお願いします^^
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さめ
いつも不思議な空気感の写真楽しませてもらっております
露出?ピント?んーーー、と考えるけどやっぱ空気感なのですよね
最後のカフェから見える空はもうかなり暗くなってますよね
帰りは激寒ではなかったでは?
次の一年もよろしくでありますー