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5月8日 236日目「愛すべきカタジケナイ」熊本県・阿蘇

与論ー九州西側 (61)

阿蘇のライダーハウスに着いてから滞在はすでに4日目に突入していた。阿蘇ライダーハウス入った瞬間に、ここは確実に居心地が良いと確信したが、実際ここがなければ阿蘇にこれまで長く滞在することもなかったと思うほど素敵な空間だった。宿泊料は900円から。3日目以降は700円。談話室はいつも旅人達で賑わい、みんなの持ち寄りのつまみやお酒、料理で毎日宴会。老若男女関係なく、ここではみんな同じ目線で色んな話をして、みんな青春真っ盛りといったイイ顔をしている。ライハのある内牧温泉街にある個性的な店を巡るだけでも面白い。さらに街の中には100円で入れる公共湯が3軒もあり、気兼ねなく毎日極楽の温泉ライフが送れる。

しかし阿蘇の魅力はなんといっても「自然」にあるだろう。外輪山にグルっと囲まれるように盆地が広がり、盆地には田畑が広がり、ちょうど田植えの時期だったので水田に阿蘇の山々が映り込んでとても美しい。日本の原風景ここにあり、と思った。山の斜面は青々とした緑に覆われて、山の上に登って見ると、アルプスの少女ホニャララの世界を想像させる絶景に息を飲んだ。

与論ー九州西側 (60)


ちょっと自転車をこいでみるのも良い。街をブラブラしてるのも良い。何もせずにライハで漫画をゴロゴロ眺めているのも良い。そんな感じで気ままに過ごしていた。ところで阿久根ライハで出会って、タケノコ掘りの際、一緒に新聞に載ったオランダ人チャリダーの2人にどうにかして新聞を渡せないか考えていた。連絡先などは聞いてないけど、彼らが今後立ち寄る可能性のある場所を知っていたので、そこに先回りして新聞のコピーを郵便で送って現地で渡してもらおうかと考え、郵便に出そうとライハを出た時のこと。阿蘇ライハのヘルパーさんが、
「今日外人さんのチャリダーが2人来るらしいよ。」
まさか、いやまさか。この宿はけっこう外人の宿泊客も多い。日本を自転車で旅している外国人も、普通の人には考えにくいけど、けっこういてるんです。いや、まさかな~と思いつつ、手紙を出すのを一応やめておいた。そしてその1時間後、どうやら宿泊客が来たようだ。その人達は・・・

あああ!!!

ヤンとヨアン!!!(笑)

「Oh~~~ミノ(←僕の名前)~~~!!!」

3人で抱き合って奇跡の再開を喜んだ。抱き合うついでに強くヤンに羽交い締めされた、これも彼らなりのジョークで。すごいすごい、奇跡ってあるんやな。彼らともう一人同行人の日本人のオジサンがいた。その日本人のオジサンは出張で香港に行った際、ちょうど香港にいた旅行中のオランダ人と出会い、その時に日本で再開する約束をしていたという。自転車も趣味でやっているオジサンは、自宅のある福岡で彼らと再会して、阿蘇まで一緒に来たそうだ。マジでグッジョブです、オジサンありがとう。こうして彼らにそれぞれ新聞のコピーと、日本語を英訳した紙を渡すことが出来た。

その日、昼から一緒に4人でツーリングすることにした。自転車をこぎながらオランダ人2人はずっとしょうもないことを言っている。まるで高校生くらいのノリ、とても50過ぎたオッサンとは思えない(笑)自転車でいけるところまで阿蘇の山を登っていく。緑がキレイな牧草地を抜けて、さらに上まで行くと、活火山の影響で草の生えない荒れた地肌の所まで来た。いわゆる「砂千里」という場所である。自転車を駐車場に停めて火口をのぞき込める場所へ。ちなみに火山のガスの発生具合や風向きによって、この付近は立入禁止になることがある。上から火口をのそきこむと、ナメック星人のようなグリーンの液体がたまっているのが見えた。それを見てオランダ人が、
「まるでミノの作った料理みたいだね。」とまたくだらない冗談を言っている。さらに気が付けば全然知らない観光客の若いネーちゃんと肩組んで写真撮ってるし、ホンマこのオッサンら(笑)

それからさっきと反対側に山を下り、南阿蘇方面へ。山の下まで降りたら山の回りをグルっと走り、ライハのある内牧温泉へと帰る。ライハに近づいてくると、オランダ人達のテンションが上がってきて、
「ビール!フロ!カタジケナーイ!!(←誰かに教えてもらって気に入っているらしい)」
と願望を叫んでいる。内牧に帰ってきてスーパーでビールとつまみを買って、オジサンとオランダ人は風呂も入らず外で飲むと言ってるが、この日はすこし肌寒く、僕はクタクタだったのでパスさせてもらった。僕より断然年上の3人、どんだけ元気なんやろう(笑)

翌日の朝、ライダーハウスに衝撃が走った。第一発見者は僕だったのですが、朝起きてライハの玄関に出ると、玄関先で寝袋で寝てる人達が2人!!(このライハの玄関は階段上がって2階にあるので近所の人には見られてないと思う。)よく見るとヤンとヨアンだった。みんなを呼んで、何でこんな所で寝てるんやろ~と笑いながらみんなで話していた。後から聞くと部屋の中が暑かったからということらしいのですが、宿泊料払ってるのに外で寝てるってどうなん?(笑)

その日にヤンとヨアンとオジサンは出発した。この旅でたくさんの外人さんと交流したが、中でも彼らが一番印象に残っている。この旅で再び会うことはなかったけど、きっといつか、日本で、オランダで、もしくは世界のどこかで彼らと再会したいと僕は強く願う。

与論ー九州西側 (67)
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Comment

くまちゃん

素晴らしい出逢いをされて羨ましいです

リンクにはらせて頂きますので今後とも宜しくお願い致しますm(_ _)m
  • URL
  • 2012/01/14 21:17

アマガエル♪

旅から帰ったら英語を勉強しようと思ってましたが、やることも多く全く手つかずです^^;

リンクありがとうございます!こちらも張らせていただきましたよ~。
  • URL
  • 2012/01/15 11:18
  • Edit

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プロフィール

アマガエル♪

Author:アマガエル♪
自転車に乗って、旅して、撮る。

自称「自転車カメラニスト」のアマガエルです。

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