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9月8日359日目「この旅一番の星空を」屈斜路湖

北海道 (63)


この日は美幌峠を目指していた。

ここにくるまでにオホーツク海沿いの計呂地(けろち)にある汽車を改装したライダーハウスで英ちゃんという大学生のチャリダー君と仲良くなり、しばらく一緒に走ることにした。

道中、僕たちはとある宿に泊まることに。その宿は本館と別館があり、本館はこじんまりしたビジネスホテル風で、別館は宿泊料も安いので当然ながらそっちの方へ。本館で受付を済ませた。夕方ここにくるまでに突然の豪雨に降られたのですが、宿に着いたという安心感と、オーナーのおじさんのほんわりとした雰囲気に心が安らいだ。英ちゃんと意気揚々と数メートル離れた別館の方へと歩いていった。別館の前にたった瞬間、二人は唖然とした。

おお、おほほう。すんごいボロイ(笑)

英ちゃんと顔を見合わせた。とりあえず中を見てみようや。すると中は割とキレイにしていて、ここならいけると二人は合点した。建物自体は古く、何十年前かで時間が泊まっているような雰囲気があった。照明もほの暗く、よりいっそう雰囲気がで出ていて、自分の中で勝手に北海道の文化遺産に登録させていただきたい。トイレに関しては異次元につながってるんちゃうか?っていうすごい雰囲気があった。小は出来ても大はちょっと勇気いるなあ。でも布団もあるし、本館で風呂も入れるし、エエやないの、とお二人けっこうご満足。僕たち以外にも2人ほど宿泊者がいた。さらに後から2人、20代前半の若い旅人が来たのですが、宿を外からも中も見て、
「ここに泊まるんですか?たくましいですね、僕たちは違う宿に行きます。」
と言って足早に去っていった。たくましい?お前ら普段どんだけエエ所泊まっとんねん~と英ちゃんと笑いながらしゃべっていた。

本館に泊まっている大学生の子と仲良くなった。彼は大学の学会で北海道まで遠征に来たそうだが、ランドナーやロードレーサーでツーリングするのが好きで、美幌峠は美しいので是非行ってみてほしいというので、英ちゃんと向かうことにしたのだった。

9月8日、宿を出た僕たちは美幌峠の方角へ向かう。途中、女満別(めまんべつ)という土地を通ると、なだらかな丘に畑が広がり良い景色。

北海道 (61)


峠の傾斜はそれほど険しいものではないが、ダラダラと長くゼーハー言いながら登り、美幌峠頂上に到着、そしてこの景色。

スキャン0001


素晴らしい。
峠を下り、湖の南側を走る。北海道には無料の露天風呂がいくつもある。ただしその多くは山の中にあり、山歩きの経験やクマ対策もちゃんとしておかないといけない。僕は経験も度胸もないのでそういうのにはチャレンジしませんが、屈斜路湖には湖沿いで簡単に入れる露天風呂がいくつかあり、最初に入ったのは和琴半島にある露天風呂。パっと見、温泉というかは「池」にしか見えない。でもお湯の具合はすこぶる良い。水面にたくさん「藻」のような物体が浮かんでいるのですが、一緒に入っていた地元のおっちゃん達が、「この藻を体にすりつけると肌にイイんだよ。この前学者の人が言ってたよ。」ホンマかいな(笑)

湖沿いのキャンプ場で星空を見ながらキャンプをするのも良かったが、英ちゃんはテントを持っていないのでこの日も宿に泊まることにした。「ぽんと」というレストランで、ライダーハウスも一緒にやっている所を見つけた。本来は1泊1000円だったが、2階の部屋はすでに満室で1階のレストランの床でよかったら安くするよということ。むしろ安い「床」の方がイイです、超ラッキー、もう感覚おかしなっとる(笑)

レストランには宿泊者のライダー達がたくさんいて賑わっていた。ところでレストランから2kmほど離れた所に「コタンの湯」という無料の露天風呂があり、この日は星空がとてもキレイだったので風呂に入りながらその星空を眺めることが出来たら最高ではと、思っていた。でも英ちゃんは疲れているようであまりノリ気ではなかった。じゃあ諦めるか。

・・・諦めきれなかった。英ちゃんに、一人で行ってくるわ~と言って出ていこうとすると、
英ちゃん「オレも行きますよ!ニャンチュウさん(旅先で呼ばれていた僕の名前)を一人で行かせるわけにはいきません!!」
オレ「と、友よ・・・!!!」
するとその会話を聞いていた他のライダー達が「オレも!オレも!!」とどんどん名乗りをあげて結局6人くらいが温泉に行くことになった。

そしてその「コタンの湯」。温泉の目の前はすぐ湖、見上げればとんでもないほど美しい星空が視界全体で輝いていた。

「やっぱり最高。」

ところで温泉は湯船の真ん中に大きな岩があるだけでほとんど混浴に近い。一緒に温泉に入りにきた親娘のライダーがいて、娘さんは僕とそう年も変わらない若い女の子で、当然タオルを巻いているが、申し訳ないので直視できないけどちょっとドキドキした体験でもありました。みんなでワイワイと星空を眺めながら流星を探す、イイねえ。

帰り道、少しゆるい登りの場所があった。するとその道の先は星空になった。僕はその時、宙の中を走っているような心地がした。宿に帰ってからも、前でしばらく英ちゃん達と星を眺めていた。携帯の電波も届かないこの場所。後にも先にも、今回の旅で一番の星空であったのです。
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Author:アマガエル♪
自転車に乗って、旅して、撮る。

自称「自転車カメラニスト」のアマガエルです。

旅と日常を写真と、時々文章とともに綴ります。

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