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1月8日481日目「幻のチャルメラ」和歌山県・湯浅町

青森ー大阪 (81)


僕は湯浅にたどり着いた。湯浅はこの旅に出る前からずっと行ってみたかった街なのです。なんでもあの醤油の発祥の地らしで、情緒ある古い街並みが残っているそう。僕は古い街並みを見るのが好きだ。歴史的な趣を残す街並み、都会の下町に見る長屋や所狭しと並べられた植木鉢を見るのも好き。はっきり言って歴史や建築様式についての詳しいことは知らないし、そこまで興味がない。ただ視覚的にワクワクするのだ。そして猫のように路地から路地へ、この道の先にはどんな世界が待っているのだろうと考えながら歩くのが楽しいのである。

初めて足を踏み入れた湯浅の街の印象は素晴らしかった。路地も複雑で古い街並みの範囲が広い。街の人達も優しく、またみかんをビニール袋いっぱいに詰めてもらったり、手作りのお味噌をいただいたりした。

地元の方達とも仲良くさせていただき、すっかり湯浅の街を楽しんでやがて夕暮れの時を迎えた。教えてもらった銭湯で汗を流し、テントを張る場所を探して自転車を走らせた。しかしなかなか良い場所が見つからず、少し右往左往していた。お腹も減ってきたけど、コンビニはおろかスーパーも見つからなかった(翌日朝になってスーパーは見つけました)。食べ物屋さんも早くに閉めてしまったのか、開いている所はほどんどなく、やっと見つけた居酒屋さんではラストオーダーが終わったと言われて入ることが出来なかった。手持ちの食料はといえば、昨日かおとつい炊いたご飯をおにぎりにしてラップにくるんであるのがカバンの中に入っているが、このクソ寒い中、キンキンに冷えたおにぎりを食べる気にはなれず、温かいものが食べたかった。

そんな折、遠くの方でチャルメラの音が聞こえたのだ。ラーメン・・・食べたい!!僕はチャルメラの音の方角へ自転車を走らせた。だがその方角へ走るとチャルメラの音はやんで、どこにいるのか分からない。するとまた別の場所で鳴り出した。またその方角へ走るも、チャルメラは一向につかまらず、結局あきらめることになった。お腹が減りすぎて幻を聞いたのではなく、鳴っていたのは確かなのですが。仕方がないので、僕はカバンからおにぎりを出し、アイスのごとくキンキンに冷えたそれを噛み締めると、歯に滲みて滲みて、なんかもう泣けてきそうだったので半分だけ食べてあったかい缶コーヒー買って飲んで広場にテント張って寝ましたとさ。

ちなみに湯浅の醤油は、めちゃくちゃうまいので、湯浅に行くことがあったら是非醤油を買われることをおすすめします。

青森ー大阪 (79)
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自転車に乗って、旅して、撮る。

自称「自転車カメラニスト」のアマガエルです。

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